住まいのお金ＦＰ相談室の真崎です。

先日、自宅のチャイムが鳴り、

「お宅の屋根が浮いているのを見つけました。玄関先までお願いしまーす」

とのこと。

「玄関先までお願いしまーす」と一方的に言ったら、こちらの言葉が聞こえないように、インターホンから遠く離れた場所に移動してずーっと待ってる(*_*;

ずっといられても気持ち悪いので仕方なく出ると

「裏のアパートでリフォーム工事やってるんですけど、屋根の釘が浮いているのが見えたので教えに来ました」

と話し始めました。

裏のアパート？アパートは道路2本挟んだところにしかないけど？

もし本当にそこから釘が浮いているのが見えたとしたら、双眼鏡とかで覗かないと分からなくない？

「そうですか。教えてくれてありがとう。建築会社に相談してみます。」

と、家の中に入ろうとすると、

「一刻も早く直した方がいいですよ。うちが無料で修理しますよ。」

と畳みかけてきました。

実は、最近住宅会社の定期点検が終わったばかりで、「問題無し」だったんだけどね・・・

丁重にお断りしましたが、この会社はリフォーム営業でよくある

「無料点検⇒高額請求」

の類だったのかもしれません。

実はリフォーム会社の中には、お客様からリフォーム工事を受注し、工事業者に丸投げするだけの会社も多くあります。

しかし、それでは責任の所在があいまいですし、依頼主からすれば不安ですよね。

そこで、建設業者が不適切な工事を行わないよう、500万円（建築工事では1500万円）以上の工事を行う建設会社は「建設業許可」が必要となっています。

逆を言えば、500万円未満の工事しか受注しないのであれば、建設業許可を取得しなくてもリフォーム会社として営業ができてしまいます。

建設業の許可を取得するためには、専任の技術者がいることを求められたり、財務基盤に一定の基準が設けられていたりと、様々な要件があります。

もちろん、建設業許可を所有していなくても誠実に丁寧な工事を行う会社はありますし、許可を所有していても倒産する会社はあります。

しかし、初めて依頼するリフォーム会社であれば、建設業許可を所有している会社の方が安心です。

依頼先の会社が建設業許可を所有しているか否かは、国土交通省の

「建設業者企業情報検索システム」

で調べることが可能です。

台風シーズンには「無料点検」と称して営業にやってくる悪質なリフォーム会社も多くいますのでご注意ください。

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