住まいのお金FP相談室の真崎です。

以前、住宅ローンの返済が苦しいとのことで相談に見えたお客様がいました。

世帯年収は700万円前後、夫婦と子供1人（小学校低学年）の家族構成でした。

世帯年収から見て、住宅ローンの返済比率が高い訳ではありませんでしたが、家計の状況を伺うといろいろと問題点が見えてきました。

まず、家族3名で毎月の食費が12万円！

新型コロナが流行する前でしたので、

「外食が多い？」

と思いましたが、外食はあまりしていない様子。

更にお話を聞いていくと、料理は専業主婦である奥様が作っていたのですが、

「家族の健康を考えて、食材は国産限定で購入しています」

とのこと。

それはそれで奥様のポリシーなので良いのですが、少しでも食費を節約するため安い時に大量に買いだめし、

「食べきれなかった分は廃棄しています・・・」

という事実が発覚((+_+))

本末転倒な状況となっていました。

それが分かった時に、ご主人は奥様へ文句を言っていましたが、奥様1人に責任がある訳でもありませんでした。

いままで家計のことは全て奥様へ丸投げで、ご主人は一切ノータッチだった様子。

更に、ご主人は休日になると友人と遊びに出かけることが多く、置いて行かれた奥様はストレス解消のため、特に必要性を感じなくても通販でいろいろとお買い物をしていたそうです。

そこで、今後は家計状況をご主人も一緒に把握してもらう方向でお話ししました。

何よりも夫婦の協力が大切なので、まず手始めとして食費やスマホ代、生命保険など、家計全般の見直しを夫婦で話し合ってもらい、実行に移してもらいました。

その結果、少しずつではありますが家計も改善され、住宅ローンの返済が遅れることは無くなるようになりました。

給与収入が得られる現役時代は何とかやり繰りができたとしても、老後の収入は公的年金だけとなる世帯がほとんどです。

現役時代から長期的な視点で生活費を見直し、定年時までに一定程度金融資産が貯まっていないと、老後資金の不足にも繋がります。

新年度に入り、いろいろな面で物価上昇も起きています。

住宅ローンの返済が苦しいご家庭は、まずは夫婦で協力して家計状況を把握してみることをお勧めします。

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