住まいのお金FP相談室の真崎です。

TVなどのコメンテーターとして、最近見かけるようになった方の運営する住宅ローン比較サイトより１本のメール。

内容を要約すると

「１００名以上集客してくれたら、〇〇（TVにも出ている住宅ローンの専門家）が無料でセミナー講師をやってあげます。」

と、

「は？何これ」

っていうオファーでした。

突然そんな問い合わせしてきて、こちらが喜ぶと思ったの？

しかも〇〇さん（TVにも出ている住宅ローンの専門家）って、たま～にTVなどで見かけるけれど、そこまで有名人でもないし、〇〇さんの名前で集客できるとも思えないし・・・( ﾟДﾟ)

住宅ローンの比較サイトは、金利が低い金融機関を比較して探すのには確かに便利です。

でも、比較サイト経由で住宅ローンの申し込みは行わない方が良いケースも実は多いのです。

なぜなら、比較サイトはあくまでも“原則論”の最優遇金利を表示しているに過ぎません。

原則があれば例外もある訳で、その例外的に金利が優遇される１つが「提携ローン」の存在です。

提携ローンとは、金融機関がハウスメーカーや不動産会社と提携し、その提携している会社のお客様のみが借りることができる住宅ローンのことをいいます。

ハウスメーカーや不動産会社の多くは幅広く金融機関と提携しており、提携ローンを利用するメリットとして「金利の優遇」があります。

金利の優遇幅は金融機関により異なりますが、０．０１％～０．０５％の引き下げとなることが多いようです。

金利優遇０．０５％と言われても、すご～くわずかな差にしか感じませんよね？

でも不動産の価格は高額なので、住宅ローンの総支払額は結構な差として出てきます。

仮に

・住宅ローン借入金額：５，０００万円

・返済期間：３５年

・住宅ローン金利：０.５％

だとしますと、総返済額は５４，５１２，７４０円になります。

これが提携ローンで０．０５％低い０．４５％だったとしますと、総返済額は５４，０４９，９８２円と、約４６万円もの節約になります。

しかも提携ローンですと、ハウスメーカーや不動産会社の営業担当者が住宅ローンの手続きまで代行してくれます。

住宅ローンの申し込みまでできる比較サイトもありますが、住宅ローンの手続きは必要書類も多く、かなりの手間がかかる作業です。

これをネット経由で、担当者の顔が見えないチャットのアドバイスで融資実行まで進めるには、なかなかの労力がかかります。

では比較サイトはどう活用すればよいでしょうか？

住宅ローン金利を比較サイトで比較し、有利な条件の金融機関が見つかったら住宅会社や不動産会社の営業担当者に、その金融機関と提携しているかを確認してみましょう。

提携していれば、そのまま営業担当者に手続きをお願いした方が手間もかかりません。

もし提携していなくても、提携ローンとしての金利優遇はありませんが、営業担当者が親切丁寧に手続きをお手伝いしてくれるはずです。

比較サイトはやはり比較することにメリットがあるでしょう。

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