住まいのお金FP相談室の真崎です。

人気の沿線でマイホームを探していたAさん。

駅から徒歩１５分、近隣の商業施設も充実しており、小中学校へも近いという理想的な建売住宅が販売されていました。

理想的な建売住宅であったのですが、通常と異なるのが「モデルハウス」であったという事です。

モデルハウスでも、築年数が経過してモデルハウスとしての役割を果たせば販売される事がありますが、今回販売中のモデルハウスは今年完成したばかり。

「新築のモデルハウスなのに販売する？」

と思いつつも、お客様にとってはまさに理想的な立地。

その住宅会社のホームページには「販売中」として表示されているので、念のためお付き合いある担当者に聞いてみると、担当部署に確認してくれることに。

直ぐに返事があり

「まだ販売する気は無いようです」

とのこと。

翌日その販売サイトを見たら、値段が８００万円もアップ！

販売する気が無いのに、

「販売中」

と表示しちゃダメでしょう！

しかも購入希望のお客様が諦めてくれるよう、一晩で価格を８００万円もアップさせるなんて。

ホームページ経由の問い合わせを増やしたかったのでしょうが、財閥系のハウスメーカーにしてはお粗末な対応でした。

お客様の問い合わせを増やすために、販売意思の無い不動産や、既に販売済みの不動産が「販売中」と広告表示されていることがあります。

これらは「おとり広告」として、宅建業法でも禁止された行為です。

ネット上の広告だけではそれが「おとり広告」なのかはなかなか見分けがつきませんが、問い合わせた際に

「お問い合せをいただいた物件は既に商談中ですので、ご紹介が出来ません。よろしければ他の物件をご紹介いたしますので、ご希望を教えてください」

などと言われたら、おとり広告の可能性もあります。

そういった時は話を継続せずに、冷静になって考えるために、一度電話を切りましょう。

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